小澤院長コラム

予防接種、ワクチンは有効か?G

2012/12/28 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 また、SARSの感染者のほとんどが中国人であった。つまり、中国人固有の遺伝子を持つ人々をターゲットにした生物兵器であった。
 2008年2月20日、インドネシアの保健相シチ・ファディラ・スパリ博士は、「世界変革の時、It's time for the world to change」と題した本を出版した。「トリインフルエンザの背後に存在する神の手」という副題までつけている。
 その本で、「アメリカとWHOはトリインフルエンザ流行を利用して利益を得ている。インドネシアからアメリカに送られたH5N1ウィルスのサンプルを軍事用生物兵器開発に利用している。」と語っている。
 今まで我々民衆は、国連やWHO、ユニセフなど公的機関は、民衆のために働いてくれる聖なる存在だとばかり信じこまされてきた。しかし近年になって彼らの持つ真の目的が、多くの研究家やジャーナリストによって暴露されてきている。
 日本では、現在、子宮頸癌予防接種やロタウィルスワクチンなどが奨励されているが、これらも危険なものだ。
 子宮頸癌はヒトパピローマウィルスが主な原因だとされている。そのため2009年にこのワクチン接種を国が認可している。
 しかし、自然にウィルス感染した女性の70〜90%はウィルスが自然に消滅する。反対にワクチン接種をすると、それが原因で遅発性ウィルス感染症を発症する。例えば、この子宮頸癌予防接種をすれば、その10〜30年後には、そのワクチンが原因の子宮頸癌を発症する可能性が高くなるということだ。
 人体の健康を害するのはワクチンだけではない。現代医学(西洋医学)的治療、検査すべてが有害無益なものなのである。

 〜予防接種、ワクチンは有効か?〜 …終わり

予防接種、ワクチンは有効か?F

2012/12/28 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 旧東ドイツ、フンボルト大学のヤコブ・ゼーガル名誉教授と妻のリリー博士は、この「生物兵器」の製造には、羊の脳細胞を破壊する「ピルスナーウィルス」と「ヒトT細胞白血病ウィルス」の2種が使われたと言っている。実験が行われたのはメリーランド州フォート・デトリック研究所である。と、彼らの共著「悪魔の遺伝子操作」徳間書店刊で述べている。つまり、アメリカ軍の開発した生物学兵器だ。
 その後、このエイズウィルスは、天然痘ワクチンに混入され、黒人人口密度の高いアフリカ、ブラジル、ハイチの住民たちに接種され、エイズは蔓延していった。
 しかし、なぜ世界の公衆衛生を守る立場にあるWHO(世界保健機関)がこのプロジェクトに大きな役割を果たしたのか疑問に思うところである。彼らの真のねらいは、天然痘の撲滅などではなく、世界人口の削減とそれらの国々に埋蔵されている資源の略奪である。
 人口削減のために人工的に開発されたのはエイズウィルスばかりではなく、エボラ出血熱やSARS、新型インフルエンザなどであり、国連やWHOが協力してアフリカや東南アジアへと拡散させていった。
 2009年2月27日The Canadian Pressは、H5N1型鳥インフルエンザウィルスがワクチンに混入していた事件について発表している。
 オーストラリアからチェコスロバキアとドイツの関連会社に出荷されたインフルエンザワクチンの安全性確認のために、チェコの提携先がフェレットに注射したところ、すべてのフェレットが死亡したと伝えている。
 このワクチンの中には、N5H1型鳥インフルエンザウィルスが含まれていた。H5N1型の毒性は強いがそれ自体の伝播性は低い。しかしこのウィルスが人間に伝播しやすい季節性インフルエンザのワクチンに混ぜられることで新型インフルエンザウィルスに変化し、強毒性で伝播性も強くなる可能性もある。
 このワクチンメーカーは、アメリカバクスター社であり、このメーカーは過去にエイズウィルスが混入した血液製剤を販売し、血友病患者にエイズを感染させた事実がある。
 2002年から2003年に流行し、感染者8000人死者800人を出したSARSは、通常のコロナウィルスの遺伝子にヒトのDNAの断片が挿入された痕跡があると、生物兵器専門の科学者、パトリシア・ドイル博士は語っている。

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予防接種、ワクチンは有効か?E

2012/12/28 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 予防接種はさらに危険な副作用を発症する要因をはらんでいる。それはワクチンを製造する際に用いられる材料や添加物によって人体にアレルギー反応やアナフィラキシーを起こす可能性があるからだ。
 それらの材料を挙げると次のようになる。まず、ワクチンの製造過程で、鶏胚、サルあるいは堕胎手術で摘出された人間の胎児がウィルスの培地材料として使用される。
 ワクチンへの添加物として消毒剤や安定剤が加えられる。安定剤として、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、アルミニウム、塩酸塩、ソルビトール、ストレプトマイシン、カナマイシン、ゼラチン、ポリソルベート、ホルムアルデヒド(ホルマリン)、チメロサール(水銀化合物)、リン酸塩などの毒物が使われる。着色剤としてフェノールレッド。無痛剤としてベンジルアルコールが含まれる。チメロサールやアルミニウム、ホルムアルデヒドには発癌性があるだけでなく、他にも種々な悪影響を人体に及ぼす。もちろん、ここに挙げたソルビトールをはじめ他の添加物も人体に悪影響を及ぼし、免疫機能を低下させる。
 水銀(チメロサールに含まれる)は自閉症とも関係している。ちなみに水銀はワクチンの添加物として使われるのみならず、歯科医療における虫歯の充填剤(アマルガム)としても用いられている。(アマルガム:42〜48%の水銀を含む。)
 ワクチンに含まれる病原体や化学物質、金属などは、人の免疫系を破壊し、より発病しやすくしてしまう。
 ワクチンには、さらに大きな問題点がある。ワクチンに含まれる汚染物質のことだ。
 ワクチンに他の活性化されたウィルスや化学物質を故意に混入させ、生物学的兵器としてすでに用いられている。
 1979年、最初のエイズ感染者が認められ、その20年後には5000万人が感染し、1600万人が死亡している。2006年末のエイズ患者数は、3950万人、300万人以上がエイズで死亡している。
 当初エイズの起源はアフリカミドリザルだと言われていた。このサルにかまれる事により感染するのだと。しかし、後にアフリカミドリザル群棲地での調査の結果、エイズウィルス(HIV)は発見されなかった。そして遺伝上、このサルの細胞からウィルスを人に感染させること自体、不可能であることが判明している。

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予防接種、ワクチンは有効か?D

2012/12/28 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 また、インフルエンザ予防接種の副反応も多く報告されている。1976年、アメリカの陸軍フォードデトリックの基地内の兵士の間で、インフルエンザが流行した時、当時のアメリカ大統領は、ワクチン接種を推進した。しかし接種開始後、その副反応のひとつ、ギラン・バレー症候群Guillan-Barrey syndromeが被接種者に多発したため、政府は賠償金として9300万ドルを支払っている。
 ちなみに、ギラン・バレー症候群とは、通常上気道感染が先行し、その後、運動麻痺、知覚麻痺、知覚刺激症状などを呈する多発性神経炎を発症する。このケースではインフルエンザワクチン自体が原因である。
 インフルエンザの予防接種が効かない理由のひとつに、インフルエンザウィルスが変異を起こしやすいため、それに適合したワクチンが作りにくいという話もあるが、それよりもワクチン自体に効力はないし、有害である。
 そして、インフルエンザウィルスの自然感染経路が気道感染であるのに対し、ワクチン接種は皮下注射によって行われ、まったく感染経路が異なっている。
 本来、インフルエンザウィルスが人間に自然感染する際、まず人間の気道粘膜で増殖しようとする。この時、人体の持つ防衛機能が働き、扁桃腺が腫れたり、咽頭が赤くなり炎症を起こす。この時期に気道粘膜内でウィルスの毒性が消されてしまえばインフルエンザは治ったことになるし、ウィルスに対する自然免疫を得ることにもなる。
 しかし、ウィルスがさらにこの防御機能を突破して、人体内へと侵入すると、そこで初めて血液中にウィルスに対する抗体ができ、このウィルスに対する終生免疫が得られる仕組みになっている。つまりこの順序どおりに事が運ばないとインフルエンザウィルスに対する免疫は作られないのである。
 一方、インフルエンザワクチンは人間の腕に注射されて、直接人間の血管内に入り、ある種の抗体は作るが、これのみでは、本物のインフルエンザウィルスが人間の気道から侵入してきても防御することはできない。従って、毎年インフルエンザの予防接種をしても、結局インフルエンザが流行してしまうことになる。
 インフルエンザウィルスが自然感染すると、まず人間の気道粘膜細胞で増殖し発症する。この時、免疫グロブリンA交代と細胞性免疫の働きによりインフルエンザウィルスを防御することができる。しかし、インフルエンザワクチンでは、この免疫グロブリンA抗体も細胞性免疫も作ることはできない。このワクチンが作るのは免疫グロブリンGのみであり、これだけではインフルエンザウィルスの人体への侵入を防ぐことはできない。
 これらの事実は、もう二十数年前より分かっていたが、国や学者たちが彼らの体裁を取り繕おうとするがために、そしてワクチンメーカーの利益確保(数億円産業とも言われている)のために、子供たちの体を犠牲にしながら、1993年まで義務接種が行われてきた。

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予防接種、ワクチンは有効か?C

2012/12/28 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 日本でのインフルエンザワクチンは、1962年から勧奨接種として始まり、1967年に義務接種、1994年にやっと義務接種から外されている。
 東北大学の吉原賢二氏は、インフルエンザワクチンを接種された自分の子供がその副反応により重度の障害児となった。そのため、このワクチンの効力に疑問を持ち、インフルエンザワクチンの実態調査をフランスまで行って、行っている。
 その結果、フランス国内ではワクチン接種を行ってもインフルエンザ感染症は増加するばかりであったため、ワクチンの無効性を1976年に公式発表している。
 1979年、アメリカのCDC(疫病予防センター)とNIH(国立保健研究所)は、日本で行われていたインフルエンザ予防接種状況を調査に来ている。
 当時、わが国においては、インフルエンザの流行は、学校生徒の感染によって拡大するものである、生徒たちには予防接種をすれば社会の拡大を防ぐことができるという考え方(学童防波堤論)であった。
 しかし、これを調査したCDCは、日本が行っているインフルエンザ予防接種は学問的根拠がなく、疫学的調査も不十分であり、アメリカがこれを受け入れ、アメリカ国内で実施することはできないという見解を示した。
 わが国でも、インフルエンザ予防接種の効果に疑問を持った群馬県前橋市医師会は、1979年から5年間、その担当地域の学校生徒にインフルエンザ予防接種を中止し、疫学的にその影響を調査している。
 その結果、集団接種を中止しても前橋市内のインフルエンザ流行に変化がみられなかったこと、市内学校生徒のインフルエンザ患者数は接種をしている地域の患者数と有意差はなかったことなどを指摘している。
 この時、インフルエンザ予防接種を中止した前橋医師会に対し、ワクチンメーカーから脅迫まがいの苦情が何度も寄せられていた。  

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予防接種、ワクチンは有効か?B

2012/12/28 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 1970年代、インドでは、26万人以上のインド人を対象に結核に対するワクチンが試験的に投与された。その結果、結核にかかったのは非接種者より接種者の方が多かったのである。
 ちなみに、現代医学では、結核の原因は結核菌にあるとしているし、現代社会の通念ともなっている。確かに肺結核患者の肺には結核菌が存在しているし、これを抗生物質で殺すことは可能である。しかし、もっと大事なことが無視されている。それは、おおかたの人がその肺内に結核菌が存在していながら発病しないという事実である。結核が発病するのはわずかその1%前後である。肺に結核菌をもつ人がすべて発病するのであれば、結核菌こそが、肺結核の真の原因だといえる。しかし、たかだか1%の人が発病するのであれば、それは真の原因とはいえない。
 結核菌をはじめすべての病原体は、すぐれた免疫機能をもった健常人の体内での繁殖は不可能である。免疫機能が低下し、あるいは不全状態にある人体内では、結核菌にかぎらずあらゆる病原体が繁殖しうる。
 また、現代医学は抗生物質を投与し、人体内の結核菌を殺そうとする。確かに抗生物質で結核菌は抑制され、一時、症状は消えるが、その人体の免疫機能が低いままであれば、早晩、結核は再発症する。そして抗生物質に耐性のある結核菌が発生するため、より一層難治性となるのである。  

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予防接種、ワクチンは有効か?A

2012/12/28 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 1905年、フィリピンでは天然痘による死亡率が10%であった。その後、広範囲な天然痘予防接種が実施された結果、かえって天然痘が大流行し、さらに予防接種が続けられたため、人口の25%が死亡している。この事実にもかかわらず、当局は、なおもその接種率を高めていった。
 1918年人口の95%が予防接種を受けたが、人口の54%が死亡するという最悪の流行状況を来たしている。首都マニラではだれもが予防接種を受け、あるいは繰り返し接種されていたが65%が死亡するという過酷な状況に陥った。
 これに反し、ミンダナオ島では住民が予防接種を拒否し受けなかったが、ここではたったの11%という最小限の死亡率となっている。この様な証拠があったにもかかわらず、天然痘の予防接種はさらに続けられていった。そして、それが無効であると証明されたからという理由で接種が打ち切りになるまでの10年間、WHOは世界的な予防接種促進キャンペーンにのり出していったのである。
 英国の医師、エドワード・ジェンナー(1749〜1823)が、牛痘種痘法を創始し、天然痘の予防に貢献したとされている。しかし、実際には天然痘の流行はその当時すでにおとろえていた。つまり自然消滅していったのである。
 英国でも、むしろ天然痘の予防接種(種痘)が広まってから天然痘の流行が始まり、2万2千81人が死亡している。そして予防接種の普及と伴に、天然痘は毎年拡大し、1872年には4万4千480人もが死亡した。
 種痘は、英国では現代医学の幕開けに最も貢献したもののひとつとして宣伝されていたが、結局、英国では1948年に種痘を禁止した。しかし、このような決定が下されるまでは何年間も強制接種が実施され、これを拒否する者は刑務所にとらえられた。
 日本では、1872年に強制種痘を導入しているが、1892年には16万5千774人の天然痘患者が発生し、2万9千979人が死亡している。これも予防接種を受けたがために発病したのである。  

 次回へつづく...

予防接種、ワクチンは有効か?@

2012/12/28 小澤博樹

 2012年10月28日刊の中日新聞に、日本脳炎新ワクチンによる副作用についての記事が掲載されていた。それによると、2009年の6月から2012年6月までに、医療機関の情報を基に製薬企業から、104人が接種後にけいれんや脳炎などの重い副作用を起こしていたと報告されている。  
 その内訳は、熱性けいれん15件、けいれん5件、嘔吐12件、急性散在性脳脊髄炎10件、アナフィラキシーショックは5件、まだ回復していなかったり、後遺症がある例は、少なくとも8件あり、けいれんやまひなどの神経系の障害が全体の35%を占めたとしている。  
 また、2011年10月に接種を受けた5才男児は一週間後に急性脳炎を発症し、今も(2012年10月28日現在)寝たきりの状態が続いている。そして、2012年10月17日、10才男児は、接種後に死亡している。  
 なぜ、このようなことがおこるのだろうか?  
 現代医学は、予防接種の意義を次のように説明している。「人体に病原体という異物を注入すると、一生涯、その病原体に対する免疫が与えられる。」と。  
 予防接種は、感染症を起こすウィルスや細菌からわれわれを守ってくれる。そのため感染症や伝染病を予防してくれると我々は教えられてきた。しかしこれらのことはすべてうそだ。  
 実際には、ある病気を予防すると想定されたそのある病気を誘発してしまう。例えば前述したように、日本脳炎のワクチンを接種すれば日本脳炎を発症するリスクが高くなるということだ。また、予防接種を受けた人々は、たとえ彼ら自身が病気を発症していなくとも病気を伝染させることができる。そして予防接種を受けることで、その個人をより病気にかかりやすくする。これが事実である。  
 図1から図6を見ればわかるように、感染症の患者数は、予防接種導入前すでに急激に減少する傾向にあった。このことからも予防接種が有効なために、感染症が減少したとは言えないのである。  
 

 次回へつづく...

癌に対する手術療法は有効か?B

2012/12/13 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 癌をはじめすべての病気は、人体の酸化現象と捉えることができる。つまり人体を構成する60兆以上の細胞のひとつひとつの酸化状態を改善していかなければ、癌は治らない。
 反対に現代医学は、手術により人体を切り開き、本来空気に触れてはいけないはずの内臓器を空気にさらし、これを酸化させ、また術中には酸化力の強い麻酔剤の投与や輸血を行う。おまけに手術によるダメージから回復した患者の体に、これまた酸化力の強い抗癌剤の投与や放射線を浴びせかけるのが一般的なコースメニューとなっている。

 <以下、2012/12/28追記>
 また、手術中、術者は、癌病巣部を引っぱったり、押したりして手術操作を行わなければならない。この時、物理的な圧力が癌病巣に加えられる。その結果、その癌病巣から癌細胞がとび出し血管の中に入り血流に乗って遠隔部位まで移送されてしまう。そしてその移送された部位で新たな癌病巣(転移病巣)をつくり、増殖していくのである。これは、内視鏡下で行われる手術についても同様のことがおこりうる。
 穿刺生検(ニードルバイオプシー)という針を使った検査がある。乳癌の診断によく行われる。乳房内にしこりがあり、そのしこりが癌か否かを確かめるための検査だ。まず、皮膚を通してそのしこりに針をさし、組織の一部を採取する。その針をしこりから体外へと抜き出して来る際、針に付いている癌細胞をまわりの組織内にばらまいてしまうことになる。そして、ばらまかれた癌細胞はその部位でまた増殖するのである。
 また、手術というストレスが患者に加わると、癌に対する抵抗力は低下し、50〜450%の癌の増加を来たすという研究報告もある。そして、麻酔剤(毒物)の影響も癌を増殖させる一因となっている。
 つまり、これらの検査や手術を行えば、それによって癌はさらに広がることになる。
 <以上、追記分>

 手術を受けた患者が手術のダメージから回復した時、患者は、癌が治ったかのごとくに錯覚をおこす。しかし癌自体が治癒することはない。ましてや、担当医や執刀医から「手術は無事に終わり、癌病巣はきれいに全部取れました」などと言われれば、患者は、手術によって癌は治ったものと思い込むのである。
 また、術前と術後にそれぞれ、CTやMRIなどの画像診断を行い、術後の画像に癌陰影が消失しているところを患者に見せれば、患者はまたも癌は治ったものと錯覚する。しかしこれは一時的なものであり、癌はいずれ再発する。
 化学療法や放射線療法同様、手術療法も有害無益な治療法である。

 病気をつくりあげた原因は、その病人自身にあり、また病気を癒すことができるのも、その病人自身にしかできないのである。自分が種を蒔いて育てた結果を刈り取るのは自分自身でしかない。病気を癒せるのは、あくまで病人自身であり、その個人のもつ自然治癒力を活性化していくしかないのである。
 病気は自分がつくりあげたものであると気づける人ほど病気癒しは容易だ。反対に病気の原因を他人やストレス、または社会環境やバイ菌のせいにするのであれば、癌や病気は治ることはないし、むしろ病気は治るべきではない。病気とは、自分がいままで過ごしてきた生き方の間違いに気づかせてくれるために存在しているのだから。これを受け入れ、病気に感謝すべきなのだ。病気であることを恨んだり、ひがんだりもすべきではない。  

 〜癌に対する手術療法は有効か?〜 …終わり

癌に対する手術療法は有効か?A

2012/12/13 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 たとえば胃癌病巣部を海に浮かぶ氷山に例えてみよう。海面上に頭を出した氷山の一角を完全に削り取ったとしても、氷山の海面下の部分は、依然として残っているため、早晩そこから癌は増殖し、海面上に再び頭をもたげてくる。これが現代医学でいうところの再発である。
 従って、早期癌であろうと進行癌であろうと、目視できるところをいくら切除し、削り取っても無意味であることが容易に理解できるはずだ。癌を発生させる体質自体を治さない限り、癌は再発し、転移をおこすのはあたりまえである。
 また、個々にさまざまな機能をもつ臓器が寄り集まり相互に作用しながら、全体としての機能や物理的、化学的なバランスを保ち、一個の人体を形成しているのである。そこからひとつの臓器を取り去ってしまえば、全体のバランスは崩れ、免疫力も低下し、より一層病気が悪化していくことになる。
 また、現代医学では癌の成因として、正常な細胞が何らかの原因で遺伝子を傷つけられたり、突然変異を起こして癌細胞に変わるとしている。そして、健常人でも一日数千個の癌細胞が発生するが、人体のもつ免疫機能が働いて癌細胞を消滅させている。しかし、その免疫機能が低下したり、不全に陥ると、癌細胞は増殖し、肉眼で確認できるほどの癌腫瘍病巣を形成するといっている。
 そうであるのなら、なぜ、免疫機能を向上させるような治療法は行わず、反対に免疫機能をますます低下させるような、化学療法(抗癌剤の投与)や放射線療法、手術療法を推進しようとするのか理解に苦しむところである。単なる無知なのか、あるいはバカか、あるいは利権を維持しようとするためなのか?
 その真意は定かではないが、とにかく、言っていることとやっていることが大きく矛盾している現実がある。むしろ癌を早期発見したとしても、手術療法や化学療法、放射線療法などせずにそのまま放置しておいたほうが患者はより長生きできるはずだ。  

 次回へつづく...

癌に対する手術療法は有効か?@

2012/12/13 小澤博樹

 機械文明や物質文明が発達すると平行して、現代医学(西洋医学)も人間の体を機械と同一視するようになっていった。機械が故障すれば、その故障した箇所を修理したり、部品を交換することによって、機械にその機能を回復させるがごとくに、現代医学も人間の体を機械に見立て、人間が病気になれば傷害をおこしたとみなされる臓器にターゲットを絞り、この部分のみを修理すれば病気は治るものと誤解している。機械では部品の交換や修理で事足りるが、人間ではそうはいかない。
 たとえば胃癌の場合、病巣とみなした胃を切除さえすれば病気は治るという単純な考えから、現代医学は癌の早期発見早期治療が重要であると説く。
 早期発見早期治療を実現するために、人間ドックや集団検診、企業検診、老人健診などが頻繁に行われている。しかしそれとは裏腹に癌で死亡する人口は年々増々増加しており、現在では3人にひとり、あるいは2人にひとりの人が癌で亡くなっている。これは現代医学的治療 ― 手術療法、化学療法、放射線療法 ― が効を奏していない証拠である。
 つまり、いくら癌を早期発見し、これを早期に手術療法で、その臓器ごと取り去ったとしても癌は治るはずもなく、またいつか再発するのである。それが一年後になるかあるいは二十年後になるかは、個人差による。
 また再発という言葉さえ間違っている。手術して癌を完全に切除したと思っても、それは単なる誤解にすぎない。癌は細胞レベルで増殖していく。しかし、細胞のひとつひとつは肉眼で認識することはできない。したがって手術時、どこからどこまでが癌か、あるいは癌でないかを識別しながら癌病巣を含んだ組織や臓器を適切に切除することは不可能である。癌は全身的な病気だからだ。癌だけではない。糖尿病も高血圧も他の病気もみな同様に全身的なものだ。だからいくら血糖値や血圧測定値などを正常値にもどすことができたとしても病気本体は治っていない。癌もその他の病気も皆、全身的な病気だからだ。

 次回へつづく...

放射線療法と放射線を使った画像診断E

2012/12/11 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 このコメントの中に出てくる、核医学診断とは、手術を予定された癌患者の転移病巣を発見するためや、心臓や肝臓、腎臓などの機能を判定するために使われるシンチグラムという検査法である。
 ラジオアイソトープ(RI)放射性同位元素たとえば、テクネシウム99mやヨウ素131などのRIを人体内に注入 ― 小さな原爆を体内に打ち込まれるようなものだが ― する。RIから発せられるγ線(ガンマ線)やβ線(ベータ線)を検出器で検出し、その体内分布を観察し、病巣を診断するものである。これらRIは診断や治療に用いられ、その半減期はテクネシウム99mで数時間、ヨウ素131で八日と短いが、これらを人体内に投与するとき、大量の放射線に被曝することになり、より発がん性や催奇形性のリスクは高まるのである。
 CT装置も開発改良が進み、現在ではPET(ポジトロンCT)やヘリカルCTなどが新しい機種として登場している。
 PETは放射性同位元素(RI)でマークされたブドウ糖を体内に注入し、それがどの臓器や組織に集積されているかを撮影するものである(癌組織が他の組織よりも糖を多く取り込む性質を利用したもの)。
 ヘリカルCTは特に肺癌の早期発見に有効で、小さな病巣でも発見できる死角の少ない鮮明なCT画像が得られることを謳い文句にしているが、いずれも放射線被曝量は多く、安全なものではない。
 このように医療放射線の危険性、有害性は科学的に証明されているにもかかわらず、政府(厚生労働省)は、これを規制するどころか推進している。それは西洋医学を国の国策として受け入れてきたからである。
 3・11福島原発事故に対し政府がどの様な対応の仕方をしたかを見れば、国民(住民)の健康より企業の利益を優先していたことがあきらかに見て取れる。同様に西洋医学を国の政策としている以上、国民の健康より医療産業の利益を優先しているにすぎない。
 しかし-国民として、あるいは患者としてこの体制に面と向かって楯突こうとするなら、国家権力を使って逮捕、監禁されるのが落ちだ。ただただ、平和的にボイコットするのが無難である。

 〜放射線療法と放射線を使った画像診断〜 …終わり

放射線療法と放射線を使った画像診断D

2012/12/11 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 ゴンザレスとサラの発表した論文に対して、インターネット上に掲載された種々雑多な意見やコメントの中で、ひとつ興味を引くものがあったのでここに紹介しておこう。
 イタリア、ピサにある臨床生理学研究所のエウジニオ・ピカノ内科医が投稿したものである。

 「この論文に発表されているデータは1991年から1996年のものであり、その当時CTは放射線診断の4%を占めるにすぎず、線量としては放射線診断全体の40%であった。しかし現在では、CTによる診断の頻度は15%、線量は75%を占めている。アメリカでのCT診断は1993年に1000万回だったが、2001年には6000万回となっている。
 核医科学的方法(骨シンチなど)による被曝について、この論文では調査されていない。一般の放射線診断法に比べて、放射性同位元素を用いた核医学的診断法の利用頻度は少ないが、核医学的診断法による平均被曝量はX線の三倍大きく、被曝量全体の10%になる。2002年の核医学的検査回数は1200万回から1300万回で、心疾患の核医学的診断は1993年の300万回から2001年の700万回へと増加している。負荷心筋シンチグラムでは胸部X線撮影約500回分の被曝をする。このような被曝線量の増加を考慮に入れて調査すべきだ。
 この論文の著者ら(ゴンザレスとダービィ)は、放射線による癌についてのみ考慮しているが、癌以外にもいろいろなリスクがある。たとえば放射線被曝による不妊、早老症、精神発育低下、催奇形性などである。これら子孫に対する影響は、致命的な癌の発生の20%に相当すると見積もられる。
 結論として、医療における不適切な放射線の使用による悪影響は、著者らが示したよりずっと深く広いものになる。われわれ内科医や医療画像専門家はおおむねこれらの影響のことを知らず、同じ検査情報が得られるなら、放射線を用いない検査診断を行うようにと、EC(Europian Commission)の2001年ガイドラインが勧告しているにもかかわらず、大量の放射線診断をつづけている。医療放射線の使用についての取り決めは政策的にも医療的にも最重要課題となっているように思われる。」

 という、実に厳しい指摘であった。このピカノ先生やゴンザレス、ダービィ両先生に私は拍手を送りたい。  

 次回へつづく...

放射線療法と放射線を使った画像診断C

2012/12/10 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 単純胸部X線撮影やマンモグラフィーなどの低線量被曝であっても発癌の可能性を否定することはできない。ましてや、CTやシンチグラフィー(骨シンチなど放射性同位元素を人体内に注入し、撮影するもの)などの高線量を使用した場合は、より発癌リスクは高まる。
 肺癌や乳癌の検診のために胸部X線撮影やマンモグラフィーを行ない、胃癌や大腸癌の検診でバリウムを使用した消化管造影透視検査などを行ったがために肺癌になり、乳癌になり、はたまた胃癌や大腸癌になってしまったのではと考えると、これらはいったい何のためにあるのか。まさしく医療産業のためだけに存在するのである。
 同様に癌の治療として用いられる放射線療法も増癌療法、発癌療法、人体破壊療法と言い換えることができる。早期発見、早期治療のための検査も発癌につながっているのだ。
 たとえ早期発見で早期癌が見つかり、現代医学療法(手術、化学療法、放射線療法)を受けたとしても、癌を治癒させることなど理論的に不可能である。
 日本では一万四千台ものCTが稼動しており、世界中でもっとも保有台数が多い。日本ではCT普及率が高いことと、健康保険制度により、医療機関への受診が容易であること、そして病院経営者が、高額な診断装置を購入してしまったがために、その元手を取り返し、利益を上げなければならない事態を招き、検査件数の増加をもたらしている。だから小指の先がしびれただけでも脳のCT検査をしたがるのである。
 多くの現代医学者や医師、研究者など、現代医学を信奉し、放射線を扱うことによって利益を得る者たちは、この論文の内容に対し、批判的、否定的な意見をインターネット上に掲載していた。
 つまり診断用X線の人体への微々たる有害性より、癌の早期発見、早期治療のほうを優先するべきだと。
 しかし、前述した様に診断用X線による患者への被曝量の安全基準値はないこと、癌は細胞レベルから次第に増殖していくため、小さながん病巣はCTを含め、これら診断用X線装置では見つけられないこと、たとえ早期癌がみつかったとしても、現代医学の三大療法では、癌を治すことはできないこと、そしてX線照射をすれば、発癌のリスクを高めること、癌を増々増殖させてしまうことなどの理由から、診断用X線装置による診断や放射線療法などは有害で不要なものなのである。  

 次回へつづく...

放射線療法と放射線を使った画像診断B

2012/12/09 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 癌に対する放射線療法も有害無益だが、放射線を使った検査も同様に発癌の原因となる。
 現在、診断X線検査は、単純X線撮影検査(胸部、腹部、骨などを対象)、乳腺撮影(マンモグラフィー)、バリウム(造影剤)を使ったX線造影検査(消化管を対象)、血管造影検査(心臓、動静脈を対象)、尿路造影検査、そしてCT検査や放射性同位元素を使ったシンチグラム(骨や肝シンチなど)など多種存在している。
 また一般医療機関で行っている病気診断の他にも、企業検診、集団検診、成人病検診、人間ドックなどあらゆる機会をとらえてのX線画像診断が行われている。日本人が一生の間に受ける放射線被曝量は膨大なものとなろう。
 しかし、診断X線検査において使用される放射線量がどの程度までなら安全で、どの程度を超えたら発癌性があるかなどの確実なデータはどこをさがしても存在しない。むしろ低線量被曝であったとしても安全だという証拠はない。
 放射線による発癌の原因は、放射線が人間の染色体を切断し、遺伝子の機能が障害されるためである。
 これだけ放射線の有害性を示す科学的証拠があるにもかかわらず、現代医学は診断治療に有益であろうとの推測のもと、ただやみくもにこれら危険な検査や治療を行っているのである。

 2004年、英国の医学雑誌「ランセット」に「診断X線検査からの癌のリスク Risk of cancer from diagnostic X-rays: estimations for the UK and 14 other countries」と題された論文が掲載された。これはオックスフォード大学のエイミー・リントン・デ・ゴンザレスと、サラ・ダービィという二人の研究者が発表したものである。
 この論文では診断用X線の被曝により発生すると考えられる食道癌、胃癌、結腸癌、肝臓癌、肺癌、甲状腺癌、乳癌、膀胱癌、白血病など九種の悪性腫瘍について、それらが七五歳までの期間に発生する確率を英国とその他14ヵ国を対象に調査、推定している。
 彼らは、診断X線検査からの発癌リスクを調査するためのモデルとして、日本で原爆被害を受けた生存者から得られた癌発生率のデータを用いている。1991年から1996年までの英国と他の14ヵ国の腫瘍登録から得られた癌発生率とそれら各国で行われたX線検査回数とを比較し、統計的に放射線被曝によって誘発された癌の数を分析したものである。
 その結果、診断X線検査に起因する癌発生率の傷害リスクが3.2%という最高値を示した日本を除いて、調査対象となったほかの国々での傷害リスクは0.6〜1.8%だった。
 つまり日本は、世界でも最高最悪の医療被曝による発癌率3.2%という値も世界でトップとなっている。ちなみに、日本に次いで医療被曝による発癌率の高い国はクロアチアの1.8%であり、その他の国はいずれも日本の半分以下、米国は0.9%、英国とポーランドは0.6%ともっとも低かった。

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放射線療法と放射線を使った画像診断A

2012/12/08 小澤博樹

 ...前回のつづき 

  新潟大学医学部放射線医学教室の酒井邦夫教授は1979年に放射線誘発癌についての全国アンケート調査を行い、150例の放射線誘発癌症例を集計している。それによると基礎疾患(もともとの病気)は頚部リンバ節結核が50%を占め、白癬(水虫)や湿疹などの皮膚疾患が25%を占めていたとしている。誘発癌の種類は、皮膚癌51例、下咽頭癌42例、喉頭癌17例、食道癌13例、甲状腺癌7例などで、発癌までの潜伏期間は最短2年、最長62年、平均27.3年であった。

 二次癌については、同教授による全国アンケート調査が、1979年及び1984年の2回にわたり、放射線治療施設を対象に行われている。
 その結果、放射線治療に起因する二次癌(悪性腫瘍を基礎疾患とする放射線誘発癌)は、白血病23例、固形癌124例の合計147例が集計されている。固形癌については、放射線照射から5年以上経過したもの、白血病については、通常潜伏期間が短いため、潜伏期間の条件は除外されている。
 放射線治療の対象となった一時癌(もともと存在していた癌)は、子宮癌43%と約半数を占めていた。放射線照射から発癌までの潜伏期間は白血病で平均5.7年(0.5〜14年)、固形癌が平均15年(5〜35年)であり、良性疾患照射後の放射線誘発癌に比較し、潜伏期間は短い傾向にあった。

 酒井教授の調査結果をみてもみわかるように放射線治療を受ければ、発癌リスクは確実に高まるのである。良性疾患照射後の放射線誘発癌の潜伏期間より、二次癌の潜伏期間のほうが短い傾向にあると述べられている。これは、良性疾患患者より癌患者のほうが一般的に免疫機能が低下しており、そこに放射線照射を行うことによって、さらに免疫機能は破壊され、発癌スピードが早まるために、発癌までの潜伏期間は短くなるのである。
 しかし、水虫や湿疹の治療と称し、放射線照射をされたら癌になったという事実だけからしても、放射線療法は有害、無益だということが明確である。

 最近は放射線治療装置の技術革新によって癌にだけ照射できる確率が高くなり、治療効果が高まり、副作用が少なくなったとの誇大宣伝がなされているが、まったくのでたらめである。
 放射線が癌病巣に到達するまでの経路として、皮膚があり脂肪組織があり、筋肉がありと、何層もの組織や血液などの体液にも照射されているのである。

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放射線療法と放射線を使った画像診断@

2012/12/07 小澤博樹

 現代医学の癌に対する三大療法とは手術療法、化学療法(抗癌剤投与)、放射線療法のことである。また近年、現代医学においても免疫療法(クレスチンやピシバニールなどの投与)と称される治療法が実施されているが、実際のところこの療法では人体の免疫機能は低下してしまう。
 放射線療法は化学療法と同様、放射線の持つ酸化作用を利用し、癌細胞を破壊することを目的としているが、同時に癌細胞以外の細胞まで酸化させてしまうので、ある期間を過ぎると癌は勢力をもりかえしてくる、放射線照射により免疫力も低下するため、かえって癌の転移や再発が促進されていくことになる。
 医療用放射線被曝に起因したと考えれれる悪性腫瘍は、一般に「放射線誘発癌」または「放射線関連癌」と呼ばれる。もともとの病気が良性疾患であり、それに対し、放射線治療が行われた後、放射線被曝により発生した癌のことを放射線誘発癌と呼ぶ。また、もともとの病気が癌であり、それに対し放射線治療を行い発癌した場合を「二次癌」と呼んでいる。

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なぜ抗癌剤は効かないのか?D

2012/12/03 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 この様に抗癌剤のもつ毒性は、癌細胞だけでなく、癌細胞以外の細胞にも作用するために、毛髪が抜け落ち、貧血や出血、食欲不振、脱力感など多くの副作用(実は主作用なのだが…)を発現させる。そして抗癌剤の投与により免疫機能や諸臓器の機能をも障害し、人間の生命力を奪い取るのである。
 それにもかかわらず、現代医学は毒物そのものである抗癌剤を正規の治療薬としていまだに用いている。これは殺人行為にも匹敵する愚行である。
 現代医学が用いるほかの薬剤や手法と同様、抗癌剤も癌治療に役立つどころか人の寿命を縮めるものでありながら、国は治療薬として認めている。抗癌剤を国が認定する場合、動物実験で動物の癌が4週間持続して縮小していれば、抗癌剤として認定される。その後、抗癌剤投与を続けていき、癌がまた大きくなったとしても認定を取り消されることはない。
 たった4週間のみの癌縮小効果があればよいという認定基準にも驚かされるが、裏を返せば、抗癌剤はたった4週間しか効力がないということを物語っている。そして4週間ほど抗癌剤を投与していくと、細菌が抗生物質に耐性能力を獲得していくと同様に、人間の癌細胞も抗癌剤に対する耐性能力ができ、その後は、癌増殖のスピードが増し転移や拡大がおこりやすくなる。これは抗癌剤が人体の免疫機能を破壊、低下させるための当然の結果である。

 〜なぜ抗癌剤は効かないのか〜 …終わり

なぜ抗癌剤は効かないのか?C

2012/12/02 小澤博樹

 ...前回のつづき 

  抗癌剤投与による発癌促進要因として、抗癌剤自体がもつ発癌性、抗癌剤のもつ免疫抑制作用、抗癌剤が他の抗癌剤のもつ発癌作用を助長することがあげられる。
 大阪大学医学部第二外科の藤本二郎講師らの調査でもMMCと5・FUなどの抗癌剤をそれぞれ単独投与した場合の抗癌剤のもつ発癌率はそれぞれ5.8%と4.1%であったのに対し、両者を併用した場合では10.1%という高い値を示した。つまり発癌性が低いとされる抗癌剤も、併用によって発癌性が増強される。
 さらに藤本講師らは抗癌剤にクレスチン、ピシバニール及びレバミゾールという免疫賦活剤を併用した「免疫化学療法」をした胃癌患者についても調査を行っている。
 その結果、手術だけ行った症例では、術後5年以降で5.6%、抗癌剤(MMCと5FUまたはテガフール併用)投与例では13.6%、免疫化学療法施術例では20.5%の発癌性を示した。
 つまり、免疫療法と抗癌剤を併用した症例のほうが発癌率は高かったのである。現代医学で使われる抗癌剤はもちろん、免疫賦活剤と呼ばれるものでさえも人体にとって有害であることが分かる。
 アルキル化薬抗癌剤を主体としたMOPP療法(複数の抗癌剤を投与するもの)が1964年から行われているがその後10年たった1970年代後半から1980年代にかけて急性白血病が発生していることが報告されている。その発病の確立は一般の白血病発病率の100倍以上にも達している。
 抗癌剤により1個の癌細胞を殺すことができたとしても、同時に千個の健常細胞も殺される。この抗癌剤のもつ薬理効果からみても抗癌剤が毒物であることが充分うなずけるのである。

 次回へつづく...

なぜ抗癌剤は効かないのか?B

2012/12/01 小澤博樹

 ...前回のつづき 

 抗癌剤のもつ発癌性について、世界保健機構(WHO)の下部組織である国際癌研究機関(IARC)が1969年から研究を進めており、1991年にその結果を論文にまとめている。
 約50種の抗癌剤について動物実験や疫学調査がなされ、抗癌剤のもつ発癌性を5段階(グループ1、2A、2B、3、4)に分けて評価している。
 グループ1は人に対する発癌性が明らかに認められる抗癌剤。このグループにはクロラムブシル、サイクロフォスファマイド(エンドキサン)などがある。グループ2Aは人に対する発癌性が多分にあると考えられる抗癌剤。これにはナイトロジェンマスタード、シスプラスチン、アドリアマイシンなどがある。グループ2Bは人に対する発癌性の可能性がある抗癌剤。これはマイトマイシンC(MMC)、ブレオマイシンなどがあげられる。
 グループ3は人に対する発癌性についてまだ評価されていない抗癌剤。これはフルオラウラシル(5・FU)、メソトレキセート、アクチルマイシンDなどがある。グループ4は人に対する発癌性がないと判断される抗癌剤。これに相当する抗癌剤は存在しない。
 つまりすべての抗癌剤には程度の差こそあれ、発癌性があるという評価をしている。
 もっとも発癌性リスクの高い抗癌剤としてアルキル化薬をあげている。サイクロフォスファマイドが膀胱癌を、メルファランが急性白血病をおこすことが確認されている。

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なぜ抗癌剤は効かないのか?A

2012/11/30 小澤博樹

 ...前回のつづき 

抗癌剤の癌に対する薬理作用(酸化作用)は次の様に説明されている。

 @アルキル化薬
 アルキル化とは化学的置換反応または付加反応によって癌細胞を構成する分子結合を別の分子結合に置き換える作用のことで、これにより癌細胞のもつ本来の機能つまり細胞酵素、核酸代謝機能を阻害する。その結果癌細胞のDNA合成も阻害し癌細胞は死滅する。しかしこの阻害作用は、癌細胞以外の全細胞にも作用するため、多くの副作用が出現するのみならず免疫機能や諸臓器の機能も破壊されていく。
 副作用として、嘔吐、脱毛、白血球減少、血小板減少など骨髄機能抑制症状を来たす。
 この作用機序をもつ抗癌剤としては、ナイトロジェンマスタードN-オキサイド(ナイトロミン)やサイクロフォスファマイド(エンドキサン)などがある。
 ちなみにナイトロジェンマスタードは第一次世界大戦に毒ガスとして用いられたイペリット(マスタードガス)をもとにつくられた抗癌剤である。

 A代謝拮抗物質
 癌細胞の代謝物質と拮抗して癌細胞の発育や増殖を抑制する作用があるが、この代謝拮抗作用も癌細胞以外の全細胞に対しても働くために苦しい副作用が発現し、免疫機能や諸臓器の機能も破壊されていく。これは癌細胞のDNAを合成するのに必要なプリン体やピリミジン、葉酸、グルタミンなどを別の物質に置き換えることによりDNAの合成を阻害する抗癌剤である。例えばプリン代謝拮抗物質として6MP、ピリミジン代謝拮抗物質として5・FU、葉酸拮抗物質としてメソトレキセートなどの抗癌剤がある。

 他にも種々な抗癌作用機序をもつ抗癌剤や新しく開発された抗癌剤は多いが、すべて人体の免疫や諸臓器の機能を破壊していくためさらなる発癌や転移を来たすのである。
 所詮、抗癌剤とは殺人兵器に用いられるような毒物であり、癌を治すどころか、人を死に追いやるものでしかない。

 次回へつづく...

なぜ抗癌剤は効かないのか?@

2012/11/29 小澤博樹

 1985年、日本の癌センターに相当するアメリカ国立癌研究所(NCI)のデヴィタ所長は、アメリカ議会で次の様に公式発表している。「抗癌剤によって癌が治せないことは最近はっきりと分かった。分子生物学的にみてもそれが理論的に立証された。これは我々にとってはひどいショックだ。」と。
 さらにその3年後、NCIは「抗癌剤は癌を数倍規模に増加させる増癌剤である。」とのレポートを公表している。
 今まで、日本の医学界はアメリカの医学界に追従してきた経緯がある。ところがNCIのこの抗癌剤否定論の存在を知りながら現在までこれを無視し握り潰してきた。そのため未だに日本では化学療法(抗癌剤を患者に投与すること)が癌の3大療法のひとつになっている。つまり抗癌剤は癌治療を目的としたものではなく、癌患者や国民を食い物にして、医療業界、薬品業界、関係省庁、政界などへの莫大な利益の供給源となっているだけなのである。
 癌や白血病に対して用いられる抗癌剤は、その強烈な酸化作用により癌細胞を溶かし、いかにも癌病巣を縮小させ、癌を治癒させる様な効果を示す。
 しかし抗癌剤のもつ酸化作用は、癌細胞のみならず、癌細胞以外の全身の細胞にも作用するため、かえって他の臓器や組織も酸化破壊してしまう。その結果、患者の免疫力はさらに低下するため、一時縮小傾向を見せた癌であってもまた増殖し始めることになる。また同時に別の臓器や組織からも発癌しやすくなる。
 また、抗癌剤を癌細胞に投与することにより、癌細胞は自己の遺伝子を変化させ抗癌剤の効かない抗癌剤耐性癌細胞へと変身していく。つまり抗癌剤イコール発癌剤であり増癌剤なのである。それにより、癌の再発や転移をおこしやすくするのだ。

 次回へつづく...

病気とは何か?

2012/10/29 小澤博樹

 病気は個人の食生活、生活様式、生活環境、考え方、価値観などの歪みから発生するものであり、バイ菌やその他外部から侵入する「敵」によっておこるものではない。
 また、病気を治癒させるのも医者や薬ではなく、その個人(病人)しか治癒させることはできないのである。
 医者の力で病気を治癒させることはできず、ただその病気治癒に役立つ方法を病人に伝えることが医者の役割である。