小澤院長コラム

現代医学が処方するクスリ(化学薬品)はなぜ効かないのか

2017/5/14 小澤博樹

 まずは、クスリが何から作られているのかを知る人はそれほど多くはない。それが石油から作られていることを知らされると驚く人の方が多いだろう。医師もそんなことをわざわざ説明することはない。
 患者はクスリの正体が何であるかも知らずに、それが病気治しにとって絶対必要なものだと信じ、医師の指示通り毎日大量のクスリを飲まされ続けているのが現実である。
 医師もそれがいかに毒性の強いものであると分かっていても、あるいは分かっていなくても、その医療機関を経営し多くの医療スタッフを養っていくために大量のクスリを患者に売りさばいていかなければ収入は上がらず、その医療機関は結局赤字倒産してしまうことになる。そのクスリが毒かそうではないか、あるいは効くか効かないかは問題ではない。何が何でも患者に売りつけなければならないのだ。
 現行の健康保険制度はこの毒性の強いクスリを保険適用させ、安価に患者の手にわたるようにしている。しかし、国は健康保険料を税として強制的に徴収しているのであるから決して安価なものとはいいがたい。
 そして、患者は今まで高額な保険料を徴収されてきたのだから、発病した際はその保険を使って、安価にクスリを手に入れなければ損だという気になるであろう。たとえそのクスリが毒であろうがなかろうが、そんなことは考えることはしない。
 国が国民に対し、おためごかしに、かってに作り上げた保険制度を振りかざして、この制度に従わざるをえないように仕向けている。これで収益があがるのは薬品会社と会社から税を徴収する国である。患者は毒を投与され、自分の身を犠牲にしながら死への道をただただ突き進むだけだ。
 医師も患者も共にこの制度にがんじがらめになっているのである。
 クスリはどんどん売れ、医療産業や医師会は収益を上げられるが、逆に患者は病気が治るどころか骨の髄までしゃぶり尽くされることになる。もしこのクスリが患者にとって有効有益なものであるのなら何の問題もないはずであるが現実はそうではない。
 例えば、高血圧のクスリ(降圧剤)と称されるものがある。本来、高血圧とは基礎的な疾患、例えば腎臓病、動脈硬化症などがあり、それから発症したひとつの症状である。あるいは基礎的な疾患がなくただ高血圧を示す場合を本態性高血圧という。
 現代医学はこの高血圧という症状のみをターゲットにし血圧の値だけを下げようとする。降圧剤によって血圧の測定値が下がり正常値に近づくように見える。しかし、血圧を上げる病気本体が治っていないのだから降圧剤の服用をやめれば、また、血圧は上昇する。当たり前の話だ。医師は、患者にクスリを一生飲み続ける様に言う。
 また降圧剤を服用すれば、確かに血圧を無理矢理下げることはできる。しかしクスリによって血圧を無理矢理下げれば、血液循環は不良となる。不良となれば循環障害をおこし脳梗塞や心筋梗塞など起こす結果となる。現代医学はこれらの余病を防ぐために降圧剤を投与するというが、それは逆効果だ。
 降圧剤を服用せず、自然の形で血圧を正常にもどしてやれば循環障害を来たすことはない。それには、食生活や生活習慣を改善し、基礎疾患をまず治すことだ。そうすれば血圧は正常範囲に復する。降圧剤も石油から作られたクスリである以上、その毒性の為人体の免疫機能は低下し、諸臓器も破壊されるため他の病気も発現させるし最終的には発癌する。
 次に例をあげる糖尿病やその他の疾患を治すには、現代的な食生活や生活習慣をやめ無農薬有機農法産の食材を使った玄米菜食に切り換えるしか方法はない。決して医者やクスリが病気を治すわけでわない。
 糖尿病は、膵臓の機能不全によっておこる病気である。しかし現代医学はこれを棚上げにしておいて血糖値だけを下げようとする。経口糖尿病薬やインスリンを投与して、血糖値が正常に復したかのごとく見せかける。しかし血糖値がクスリで下がったとしても膵臓の機能不全は治っていない、つまり糖尿病という病気本体は治っていない。医師の指示どうりクスリを飲んだとしても、白内障や壊疽、腎不全などの合併症を防ぐ事はできない。
 経口糖尿病薬ももちろん石油から作られているため、これを飲めば人の免疫機能を低下させ、諸臓器を破壊していく。病気自体は治らないどころかますます進行していく。
 1920年代、牛や豚の膵臓から抽出したインスリンを糖尿病患者に投与していた。1970年代からは大腸菌に外来遺伝子を組み込みその遺伝子組み換え大腸菌が産生したヒト型インスリンを糖尿病患者に使用するようになった。その後は酵母など他の微生物も使用し、現代では大量のインスリンを生産出来るようになった。
 糖尿病患者にインスリンを投与すれば確かに血糖値は下がるが、これも同様に人の免疫機能を低下させ、最終的には発癌するリスクは高まる。特に遺伝子組み換え操作がなされているので、発癌リスクはさらに高い。また糖尿病患者に体外から異種性のインスリンを投与すれば、そのインスリンに依存し糖尿病患者自身の膵臓からのインスリン分泌機能はさらに損なわれ低下する。
 そのためインスリン注射によって血糖値をさげこれに頼らざるを得なくなる。そしてインスリンの投与量も次第に増加していく。この間に患者が食生活や生活習慣を改めるのであれば、インスリンの投与量を漸減し、無とし病気を治癒させる事は可能である。しかし現代栄養学による食事療法では治癒は実現しない。玄米菜食による食養の詳細はまた別の機会に述べる。
 では、睡眠剤や精神安定剤などの向精神薬はどうか。これらも石油製品であり毒性が強いが、その薬理作用はさらに恐ろしいほどのものだ。 向精神薬も不安、イライラ、恐怖感などの精神状態を一時的に押さえることはできる、あるいは全くできないか、さらに悪化させてしまう場合もある。同時に人体の免疫機能を低下させているため、他の疾患を併発しやすくなる。
 精神障害をおこした原因が解決されない限り向精神薬を大量に服用しても、病気は治らない。治らないばかりか薬物依存に陥り、その結果、脳も破壊され、人格も崩壊し、廃人となる。現代医学は精神病患者の自殺や他者への暴力を防止する目的で向精神薬を投与すると説明するが、かえって自殺率は高まり、他者を攻撃し殺害してしまうケースも増加する。アメリカのキャンパスでの銃の乱射事件で多くの死傷者を出しているが、この犯人は向精神薬を服用している場合が多い。精神病を根治させるにはクスリを投与しても効果はなく、現代的な食生活を改善し玄米菜食に切り換える事だ。
 一般の医療機関で処方する漢方薬はどうか。ツムラ、コタローなどの製薬会社が製造し、医療機器からアルミ箔の袋に分包され、番号が付された形状で処方されている。
 本来、漢方薬は自然環境下に生育する草木を採取し、乾燥させ、それを煎じて服用する。そして患者の体質の陰陽を判定した上でそれに対応できる漢方薬を選び投与しなければならない。しかし一般の医療機関から投与され漢方薬と称されるクスリは農薬・化学肥料で栽培された植物からつくられている。又さらに植物から有効成分のみを抽出したエキスを使用している。本来漢方薬は自然の植物をそのまま生薬としたものでなければない。この時点ですでに病院から処方されるものは自然のものではないし、これを使う医師は患者の体質が陰であるか陽であるかを見るのではなく、ただ症状だけを聞き出し、その症状をおさえるだけの処方をする。東洋医学を理解してないからだ。
 このエキスを使った漢方薬では副作用があるばかりか、患者の免疫機能をも低下させてしまい、他の病気を併発するという化学薬品となんら変わりはない。
 抗生剤や抗ウィルス剤も石油あるいはバイオ技術(遺伝子組み換え技術)によって作られている。これらは感染症に対するクスリだ。
 人の体内には種々雑多な微生物(細菌・ウィルスなど)が生息している。むしろ人体自体が微生物で成り立っていると言っても過言ではない。善玉菌、日和見菌、悪玉菌、ウィルスなど人体内に生息している。この微生物が人体内でバランスよく保たれていれば、免疫機能も正常でひとは健康を維持する事ができる。
 しかし、現代的な食生活、生活習慣により人体内の微生物群のバランスが崩れ、人体の免疫機能が低下した時に感染症は発生する。感染症は微生物(バイ菌や病原体)が悪いのではなく、人間側に責任がある。現代医学は感染症が発生すると抗生剤や抗ウィルス剤を人体に投与する。確かにこれらのクスリは毒物であるため、バイ菌や病原体は死滅し、感染症による症状はおさまる。しかし、この時、人間に対して有益な菌も善玉菌もすべて殺されてしまうので、人の免疫機能もさらに低下する。この状況下では他の感染症、例えば真菌症などが発生する可能性がある。その上、これらのクスリによって人体に多くの副作用が発生する。クスリの効力(毒性)があるうちは人体の免疫機能は低下したまま微生物も抑制されているがある期間を過ぎると、微生物たちも人体内に再生増殖し始める。その時最初に増殖し始めるのは悪玉菌である。それも薬剤耐性(抗生物質が効かない)を獲得した微生物たちだ。院内感染はこれによっておこる。これを抑えるのに新しく開発されたクスリが投与されその後またそのクスリに耐性を持った微生物が出現し、さらなる感染症をおこすという具合だ。
 この悪循環を断ち切るには、くどいようだが、人の食生活や生活習慣を改善して人体の免疫機能を向上させ自然治癒力を回復させるしかない。
 この様に現代医学が処方するクスリ(化学薬品)は多種存在するが、そのすべてが症状を一時的に抑え、ごまかす事ができるが、病気本体を治すことができないばかりか、そのクスリの作用により人体の免疫機能は低下し、他の病気をも引き起こす。もともと病気を根治してくれる特殊なクスリなど存在しないし、今後もその様なクスリが開発されることなどあり得ない。医薬品メーカーもそんなことは百も承知だ。そんなクスリができてすべての病気が治るのなら、医薬品メーカーはすぐにでも倒産してしまうだろう。
 むしろ、患者を生かさず殺さず、病気を長引かせて患者を奴隷の状態にとどめておいたほうが利益が上がりメーカー側にとって得策である。
 政府の役人も医師も幾多の難関を突破してその資格を手に入れた頭の良いエリートたちのはずだ。そのお利口さんたちがなぜ、現代医学や現代医療、医療産業の行うトリックに気ずかないのだろうか。気づいていたとしても、高収入を得られるその職業や立場を手放したくないのだ。
 現代人は医薬品(化学薬品)だけでなく、生まれてこのかた、農薬・化学肥料、食品添加物、化粧品、洗剤、毛染め、シャンプー・リンス、消毒剤などの化学物質や放射線などに曝露され続けてきた。
 その結果発病すればさらに化学薬品や放射線などで痛めつけられた上に財産もむしり取られて行く。民衆からその財産を取り上げていくのは誰なのか。それは当然石油ビジネスを牛耳っている連中だ。彼らのやり方は実に巧妙だ。ジョン・D・ロックフェラー(1839〜1937)は石油事業を大々的に手がけ、スタンダード石油会社を設立した。そこから得られた莫大な資金でロックフェラー財団やロックフェラー医学研究所を設立している。またロスチャイルドとも手を組み医薬品製造などの石油ビジネスを拡大していった。
 しかし彼の父親は石油から作った偽薬を癌の特効薬と偽り、それを民衆に売りつけ大儲けした人物である。また、馬泥棒や結婚詐欺などもはたらく大ペテン師だったのである。
 その流れを汲んで現在のロックフェラー一族が君臨している。現代医薬品もこの延長線上にあることに疑いの余地はない。何度も言うが石油を原料に製造された化学薬品が病気を治すことなどできるはずはない。化学薬品は症状をごまかす事はできても同時にそれを服用した人の免疫機能を低下させ、諸臓器を破壊するため、さらなる病気を発生させる。このことは水虫のクスリから抗がん剤や点滴(輸液)、輸血、予防注射(ワクチン)に至るまで全ての化学薬品にいえることである。
 現代人は、高額な健康保険料を強制的に徴収され、病気治しには全くつながらないクスリ(毒物)を飲まされて、ありがたがっている奴隷である。この奴隷の状態から脱却するには、化学薬品や化学物質、その他の有害物質を身のまわりから排除していくことが必要だ。そして、食生活を玄米菜食とし、生活習慣を改善する。そうすればおのずと適切な判断力が身につき、覚醒し病気も自分で治すことが出来るようになる。これしか道は残されてはいない。